魔軍棋FAQ(会話版)

 M1c-通常  「いかがなされました? 合戦前で眠れないのですか?」
 E2a-しょんぼり  「ん――軍略でわからないところがあるの」
 M2c-微笑み隠し  「それはいけませんね。殿下……いえ、陛下はこれから幾度も軍を率いていただかなくては。わたくしでよければ、お答えいたしましょう」
 E2b-微笑み  「ありがと、モルモル」
 M3a-呆れ  「……その触手モンスターみたいな呼び方、やめていただけません?」
 E3a-へこみ  「かわいいと思ったのに」
M3b-呆れ笑い  「軍略以外も学ぶ必要がありそうですわね……それで、わからない部分とは?」
E2a-しょんぼり 「いくつかあるんだけど……」

■システムについて

E1a-きょとん 「ラウンドはいつ経過するの?」
M1c-通常 「ラウンドでは、先手と後手がそれぞれ手番(ターン)を行いますわ。つまり両者が手番を終えて、先手の番が来るタイミング、それがラウンドの終わりですの」
E1a-きょとん 「それが10ラウンドで終わり? 最初のラウンドって0?」
M2b-驚き隠し 「開始時のラウンドは1ですわ」
E1c-通常 「すると10で終わりだから……実際には9ラウンド?」
M2c-微笑み隠し 「いいえ。『10ラウンドが経過したら』決着でしてよ。1ラウンド目は、両軍の手番が行われ……そのまま10回目、すなわち10ラウンド目が来れば11ラウンド目にはならず、つまりそこで終わりですわ」
E3a-へこみ 「すると9ラウンド目までに優勢に立って、最後は守りに徹するべき?」
M2a-企み 「それは陛下次第ですわ。それまでに決定的な勝利を得られるかもしれませんわよ?」
E3a-へこみ 「む……」
 E4a-疑問  「それと、連続行動って……手番(ターン)の行動を2回使うの?」
 M3b-呆れ笑い  「いいえ。使いませんわよ。そもそも手番の行動って何ですの?」
 E1a-きょとん  「? だって、手番には3回行動できるって……」
 M2c-微笑み隠し  「3回行動なんてできませんわ。『兵カードか施設カードを3つ選んで、行動させる』のです」
 E1c-通常  「同じ意味――」
 M1b-真面目  「では、ありません。選ばれた兵や施設はそれぞれ、別個に行動しますわ。よって、兵カードを3つ選び、それぞれに連続行動させれば……合計で最大6回の行動が可能でしてよ」
 E1b-驚き  「えっ……本当?」
 M2a-企み  「自軍の勝敗に関わりますのに、謀りなどいたしませんわ」
 E3b-企み  「それなら、攻撃を6回したり、2回移動を3回したりできるの?」
 M3a-呆れ  「できません」
 E3a-へこみ  「えっ? 今、6回行動できるって……」
 M1b-真面目  「連続行動とは『選んだ行動以外を続けて行う』こと。移動して攻撃、攻撃して移動、移動して建設、なんかはかまいませんけれど……同じ行動2回は不可能ですわ」
 E1b-驚き  (ガーン!)
 M3a-呆れ  「……今夜、改めて指導できてよかったですわね」
 E1c-通常  「えっと、じゃあ移動してから私の【魔王の後継者】を――」
 M2c-微笑み隠し  「もちろん使えませんわ」
 E1b-驚き  「えっ、どうして?」
 M3b-呆れ笑い 「連続行動は『消耗状態となることで』可能ですのよ。連続行動で“2回目の行動をして消耗状態になる”わけではありません」
 E2a-しょんぼり  「あ、あのね、じゃあ一応聞くけど……」
 M1a-驚き  「まだ連続行動で何か?」
 E2a-しょんぼり  「ち、違うんだけど……その、同じ兵を2回選択して、消耗せずに2回行動したり、2回目で連続行動して3回行動にしたりは……」
 M3a-呆れ  「できるわけがないでしょう。同じ兵を2回選択の時点で無理ですもの。『同一の兵・施設を同じターン再度選択することはできない』とありますわ」
 E3b-企み  (モルモルの移動攻撃→私の能力で通常状態→モルモルの二回攻撃……を必勝パターンで考えてた、なんて言えない……)
 M2c-微笑み隠し  「理解いただけました? 本番で失策する前でよかったですわね」
 E1a-きょとん  「《砲台》とか2回使えそうな気もするんだけど……」
 M2b-驚き隠し  「使えませんわ。施設だって『行動終了チップ』で行動終了を示しますもの。行動終了した施設は選べませんわよ」
 E3a-へこみ  「そ、そうなの……(ぷるぷる)」
 M1c-通常  「もうわからないこと、ありませんわね?」
 E2a-しょんぼり  「あ……待って……」

■施設について

E1a-きょとん 「裏向きの施設があるマスに、敵軍の兵カードが入ったらどうなるの?」
M1b-真面目 「手番(ターン)は切り替わっておりますし、即座に施設を表向きにして処理いたしますわ。その敵軍がモンスターなら破壊し、トループなら支配権を奪えるでしょう」
E1c-通常 「ヒーローなら?」
M2a-企み 「表は向きますけれど破壊も占拠もできませんもの。相手の施設のままですわね」
E3b-企み 「敵軍の施設にはモンスターかトループを向かわせるべき、なのね」
M2c-微笑み隠し 「その通りですわ。突破力のため、ヒーローの手を借りても……あまりヒーローを突き出させては、10ターン目の決着を不利にしますしね」
E1c-通常 「そう……それじゃあ……」

■キーワード能力

E1a-きょとん 「【突撃】や【疾駆】で移動中に隣接した敵兵は、表にできないの?」
M1d-微笑み 「陛下は全速力で走ったことはおありで?」
E4a-疑問 「それくらいあるわ」
M1b-真面目 「走るとき、横にあるものをどのくらい見ています?」
E1b-驚き 「えっ」
M1c-通常 「敵に向けて一気に突進したり、全速力で進む時、横に何があるか、細かく見れるものではありませんわ。確かに厳密に言えば、兵の種別程度はわかるかもしれませんけれど」
E3a-へこみ 「…………うー」
M2c-微笑み隠し 「ルールで再現すべき点でもないと思いますもの。よって、移動が終わった後のマスに接する敵だけが表になりますの」
 E1c-通常  「(読み返しつつ)……【突撃】って移動に使えないの?」
 M1c-通常  「できませんわ。自身の勢いと体重をかけて、対象に一気に攻撃するのが【突撃】ですもの」
 E4a-疑問  「転んじゃう?」
 M3b-呆れ笑い  「精神的な問題ですわね。【突撃】は、向かう方向に敵がいるから結果的に2マス移動できているだけですもの。ただの壁や空気に向かっては【突撃】しづらいですわ」
 E1a-きょとん  「そうかしら?」
 M2a-企み  「壁や人形に一晩中話しかけるのは楽しい思い出かしら?」
 E3a-へこみ  「……ううん、楽し、ない」
 M2c-微笑み隠し  「そういうことですわ。ですから、【突撃】では敵の本陣に到達も、できませんの」
 E2a-しょんぼり  「【突撃】って移動方向の先にいる相手しか攻撃できなくて……消耗もする」
 M1c-通常  「ええ。まっすぐ進んで、進んだ先の敵を討つだけですもの」
 E2a-しょんぼり  「移動で曲がったり、接していても移動方向と違うと……攻撃できない?」
 M1d-微笑み  「そうですわね」
 E1c-通常  「弱くない?」
 M1a-驚き  「火力は大切ですわよ? 攻が1上昇しますもの。包囲できていれば2上昇だって見込めますわ」
 E4b-笑顔  「だったら【突撃】じゃなくても……」
 M1b-真面目  「兵は拙速を尊ぶものですわ。手番中に“移動して攻撃”は確かにどの兵でも可能ですけれど。攻を上昇でき、しかも2マス移動できる者は彼らだけですのよ」
 E2a-しょんぼり  「でも、突撃したら孤立して死んでしまう……」
 M2a-企み  「兵が1減っても、敵を2倒せば勝ち目ですわ。それに……」
 E1a-きょとん  「それに?」
 M1d-微笑み  「絡め手しかない私ですけれど、まっすぐな殿方は嫌いではありませんの」
 E3b-企み  「……オークの《猪野郎》でも?」
 M2a-企み 「オークにはオークの味わいがありますのよ♪」
 E1b-驚き  「そ、そう……」
 E1a-きょとん  「じゃあ【黄泉返り】なんだけど……」
 M1a-驚き  「あら、私の専門分野ですわね。特に兵としての支援能力はありませんけど……」
 E1c-通常  「ん……10ラウンド経って終戦した時、【黄泉返り】で復活した兵も『倒された兵のポイント』に入れるの?」
 M1b-真面目  「入れませんわね。また動き出したのですもの、倒されていませんわよ」
 E3b-企み  「じゃあ、【黄泉返り】持ちばかりにすれば負けない……?」
 M3a-呆れ

「お勧めしませんわ。私自身、アンデッドですし……さんざん使って参りましたけれど。彼らは決して強くありませんもの。時間稼ぎには適していますけれど、侵攻困難な上に運用には知恵が必要ですわよ」

 

 E1c-通常  「私がバカって意味?」
 M3b-呆れ笑い  「泥臭い戦いになって、華々しい勝利は得られないという意味ですわ。負けない戦いに自信がおありでしたら止めませんけれど……相当精神的にタフでなければ勤まりませんわよ?」
 E2a-しょんぼり  「……遠慮しとく」
 M2c-微笑み隠し  「陛下が馴れて来れば、アンデッドを使った用兵などいくらでもお教えしますわ」
 E4a-疑問  「ん……あれ? 【黄泉返り】を使った時って、行動したのはその【黄泉返り】の持ち主?」
 M2a-企み  「ええ、その通りでしてよ。行動済みチップは本陣に配置された兵に置いてくださいませ」
 E1a-きょとん  「【黄泉返り】使う、消耗状態から『回復』、本陣から移動……3手番(ターン)ないと戻ってこない?」
 M3b-呆れ笑い  「その通りですわ。うまく《白骨の塔》を建てれば事実上2手番(ターン)、壁にするだけなら1手番でしょうけれど。簡単にできれば苦労はしません」
 E3a-へこみ  「……難しそう」
 M1c-通常  「いずれは陛下にも、アンデッドを使った軍略に長けていただきましょう」

■各カードの特殊能力

 E4a-疑問  「う……そうそう、もうひとつ。《呪い師カーナック》《ハーシャク遊撃部隊》《闇の祭壇》なんかで移動したら、移動した兵は行動済みにならないの?」
 M1c-通常  「いえ、移動させる能力を使ったカードが行動済みになるだけですわ」
 E1a-きょとん  「じゃあ、移動してからすぐ連続行動したりできるの?」
 M2a-企み  「ええ。未行動で通常状態の兵でしたら、問題なく」
 E1b-驚き  「つ、強くない……? 私の能力が弱いような……」
 M2c-微笑み隠し

「ですが、陛下がいれば《カーナック》にその能力を毎ターン使わせることが可能でしてよ(手番中に行動できるカードがあと1枚になりますけど)」

 

 E3b-企み  「そ、そう……じゃあ《カーナック》を私の軍に引き込めば……」
 M3a-呆れ  「彼は敵軍ですわ。陛下がゴブリンはいらないとおっしゃったのでしょう」
 E3a-へこみ  「え……だ、だって、ゴブリンたち私の悪口言ってたし……」
 M3b-呆れ笑い  「わたくしもいろいろ言われていますし、直接の悪戯だってされているのですけど」
 E4b-笑顔  「やっぱり手下にしなくてよかったわ」
 M1b-真面目  「配下の言葉で逐一傷ついていては、魔王なんて勤まりませんわよ?」
 E2a-しょんぼり  「っ……ど、どうせ私なんてモルモルの傀儡なんでしょう? そんなの関係ないじゃない」
 M1a-驚き  「え? 嫌ですわよ、わたくし。世界を牛耳るなんて面倒くさい。あとモルモルはやめてくださいな」
 E1b-驚き  「ええっ。だ、だって、いかにも暗躍してそうじゃない」
 M2c-微笑み隠し  「暗躍くらいしますわよ。子供を玉座に据えるんですから」
 E3a-へこみ  「こども……」
 M1b-真面目  「子供でしょう。軍略もわかっていませんでしたし」
 E3a-へこみ  「だって……」
 M3b-呆れ笑い  「わたくし、外道ですけど大人ですわよ? 子供を踏み台にするほど、落ちぶれていませんの」
 E2a-しょんぼり  「…………」
 M1c-通常  「大人になったら、外道として接してさしあげますわ。早く寝て明日の合戦に備えなさいませ」
 E2b-微笑み  「…………」
 M2c-微笑み隠し 「それでは、よき眠りを。次の朝日くらいは保証してさしあげましてよ」
 E4b-笑顔 「…………おやすみ」

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